お節作りまちた。

うちの母は私が8歳のときから20年もの間、小さな欧羅巴輸入雑貨のお店を経営していました。父の定年退職に合わせて夫婦の夢だった鎌倉に引越しをしたタイミングで閉店。それまでは、12月といえばクリスマスや年末の棚卸しで母が大忙しだったので、手巻き寿司、焼き肉、鍋物など簡単にできるメニューの食材とケーキやお菓子類を、大晦日の閉店間際のスーパーで「マキはお肉ね〜!」「マイ(姉)はケーキ!」といった具合に母と子で慌ただしく買い物をして、お気楽なご馳走メニューで新年を迎えていた。

そんなふうに育った私ですが、今回、思い立ってお節を頑張って作ってみました。

【合格圏内リスト(家族評価)】
・鯛とサーモンの昆布締め…引き締まった身に昆布の香りとねばりが良い風味に。
・栗きんとん…お砂糖控えめで、少量の牛乳を入れました。大量に余っているので、アップルパイのフィリングとして活用しようかと思ってます。
・黒豆…Cookpadの圧力鍋で作る黒豆簡単レシピを参考。
・ラディッシュの菊花…ラディッシュの赤い色素がマリネ液に溶け込んで綺麗なピンクに色づきました。
・チーズ類…切っただけ(笑)。
・和風ローストビーフ…いただいたレシピを忠実に再現。中はミディアムのピンク色で柔らかく仕上りました。
・鶏ももの和風マリネ…いただいたレシピを忠実に再現。酸味の利いた醤油味が沁みてふっくら仕上りました。
・なます(蛸入り)…時間が経ってもしなっとならず、歯ごたえが良くて良い感じ。
・田作り…買いました(汗)。
・いくら醤油漬け…筋子から”いくら醤油漬け”を作ることに失敗し、綺麗に処理された”いくら”を購入。合わせつゆと一緒に瓶に詰めただけ。
・お雑煮…鯛のアラと鶏から良いお出汁が出ました。

【失敗リスト】
・筋子からの〜いくら醤油漬け…筋を剥くため用の湯せんの温度が少し高かったらしく、お湯に浸けた瞬間に筋子全体が白く濁り、瞬く間に溶けてなくなり、最終的には最初の1/6ぐらいの量に!弱そうな粒しか残らず。
・錦玉子…とにかくボロボロで箸で掴めず。
・鴨のロースト…初めて調理した合鴨。いただいたレシピがあったにも拘らず、なんとなく自己流で調理してしまいました。弾力のある分厚い皮の雰囲気とは裏腹に、思ったよりも火の通りが早いっ!カチカチにしてしまいました。
・百合根のバター醤油…バターで炒めてから醤油でジュっと絡めました。醤油が百合根に入って行かず、味が付きませんでした。とても奇妙な味に。
・伊達巻き…はんぺんと玉子と調味料をフードプロセッサーにインして、オーブンで焼いて、巻き簀で巻くだけ。今回一番簡単だった!にも拘らず、焼き色が足りず、見た目の”伊達巻き感”が足りませんでした。

【いただきもの】全部美味しかった〜
・鰊の昆布巻き…甘さ控え目のあっさり味で、煮込み時間も短めで、昆布巻きが苦手だった私が一気に5個も食べてしまいました。
・お煮しめ…それぞれの野菜の素材本来の甘みとフレッシュさを感じられる絶妙な茹で加減とお味!
・いくら&かずのこ in かぼす…かぼすのみずみずしさで、全体にまろやかな酸味。
・伊達巻き…はんぺん無しバージョン。しっかり焼き色が付いて渦巻きが綺麗。

【反省点】
2017年のお節は、大して作ったこともないのに自分流にアレンジしたり、普段の料理のように勘で作ってしまったり、そういうものに限ってことごとく失敗しました。次回2018年用お節では完全に自我を捨て去り、謙虚な気持ちで”レシピに忠実”に作りたいと思います。

♪おまけ♪
近所の100均で小瓶と和柄の赤い紐を購入し、こんなふうにアレンジしてみました。お気に入りは梅の花をイメージして紐を編み、千両の上にあしらったバージョン。

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2017/01/05